睡眠と不妊症
不妊症におけるホルモンバランスについて、いろいろ試しましたが、効果が出ていない・・・状況が続いている方へ
女性ホルモンの指令は、脳(下垂体)から発信されている性腺刺激ホルモンから始まります。
元々コレステロールから、LHの働きを受けてアンドロゲンまで変換されそしてFSHの働きでエストロゲンにかわります。
このLH,FSHの分泌が今ひとつ悪いと月経が遅れたりよい卵胞に育たなかったり、内膜が薄かったりします。
したがって、よい卵子を得るには脳下垂体ホルモンの分泌を良くしないといけないということです。
今よくするという漢方薬をお飲みいただいていますが、脳からの指令が良くないとダメなんです。おおかたの方は補腎(腎を補う)大丈夫なんですが、もしよく眠れないとか、寝つきが悪い、夜中に何度か目が覚めてしまうなどという現象が起こってしまう人は、成長ホルモンの分泌が悪いです。
この成長ホルモンというのは、深い眠りに入ると分泌されますが、眠りが浅い人は、今ひとつ出ていないのではないかと研究が進められています。
睡眠に入ると、はじめに深い眠り(ノンレム睡眠)に入り続いてレム睡眠(夢を見るとき)に入ります。そのあと浅い眠りになります。これがワンクールで2時間から3時間です。これを2,3回繰り返して朝を迎える訳ですが、このレム睡眠のときに昼間ストレスを受けている人に関しては、神経が興奮してノンレム睡眠に入れず、成長ホルモンが出にくい状態になってしまいます。
よって、成長ホルモンがうまく出る状態にするためには、ぐっすり眠ることが不可欠なのです。成長ホルモンが出やすい状態になっていると下垂体ホルモンのFSH,LHなども思ったように正常に分泌され、やがては女性ホルモンのバランスもよくなり妊娠しやすくなると思うのです。
では、どうしたらぐっすり眠れるようになるのでしょう?
いろいろと試した結果、「麝香」という漢方薬が優れた効果を発揮して、眠りを深くしてくれます。
「麝香(ジャコウ)」は、ストレスで乱れた睡眠のリズムを正常化し、ぐっすりと眠ることができる作用があるとされ、江戸時代から使われています。
深い眠り眠りの質が悪いと思われる方は、ご相談ください。
これで妊娠した方多いです。